日光東照宮 最新情報

 表参道を東照宮に向かって進み、石鳥居の前の階段のあたりに来たところで振り返ってみて下さい。今来た参道が一直線に伸びて、その先に鳴虫山が見渡せます。天保年間に発刊された『日光山志』は、この階段のあたりを「御見透し」と呼んでいます。江戸時代のビュースポットといったところでしょうか。とりわけ眺めの良いのは11月の日光山内が色づく頃。参道の左右には常緑の合間から紅葉が覗き、正面の鳴虫山には黄葉がまばゆく光ります。

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 このように振り返ってご覧いただくスポットが東照宮には多々あります。前だけ見ていては見逃してしまいますので、ここでちょっとだけ紹介いたしましょう。
 「御見透し」に続く第二のスポットは表門。門をくぐって振り返ると、屋根の下のかえる股の中に虎の彫刻が見えます。徳川家康公が寅年生まれだったことから、虎は家康公の象徴で、拝殿や神輿舎など重要な建物に虎の彫刻が施されています。
 次いで、神厩舎で三猿を見、手水をとって、陽明門に向う階段を上がり、上がったところで右斜め後ろをご覧下さい。階段脇の石柵にくっついているのが「飛び越えの獅子」で、石柵と一緒に彫り出されているのが特徴。重心が内側にかかって柵が石垣の下へ倒れない工夫だと言われます。三代将軍の家光公がお参りの際、「よく出来ている」と誉めたところ、「恐悦至極に存じます」と答えたとか。
 陽明門をくぐって、左斜め後ろを振り返ると、「魔除けの逆さ柱」。これはもう、説明が要りませんね。皆さんご存じの通りです。
 奥社受付を通って「眠り猫」を見、その下をくぐって振り返ると、「眠り猫」のすぐ裏に、背中合わせで雀がいます。これは、猫が寝ているので雀が楽しく暮らせる様子を表したもの。強いものが弱いものを虐げることのない平和な世の中を表現しています。
 そこから、坂下門をくぐり、二十五段ほど階段を上がると道は左に折れますが、そこで振り返ってみましょう。東照宮の社殿の屋根が連なる様子が目に入ります。ここも撮影スポットです。

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 階段を上がって、奥社をお参りし、下って御本社をお参りした後、再び陽明門をくぐりながら振り返って門の中程の柱を見ると、そこに「木目の虎」がいます。これは分かりにくいかもしれませんが、柱の木目が虎の縞模様のように見えるのです。
 以上、思いつくままに紹介してみました。東照宮へご参拝の折には、あちこち振り返りながら、境内と社殿に施された沢山の趣向をご覧下さい。(Y.Y)